自分対談

未来と過去の経営対談 第九回「『集める時代』の終わり」

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旧・辻本
えっ?お客さんを集めようとする事の何がいけないんですか?
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現・辻本
う〜ん、何というかですね。
辻本さんの場合はお客さんはすでに集まってる訳じゃないですか。
問題なのは、辻本さんのニーズとお客さんのニーズがズレていることなのに、まだひたすら集めてどうするのか、って話なんですよ。
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旧・辻本
そんな事言ってもしょうがないんじゃないですか?
大手の募集サイトで掲載できる情報量なんて文字数とか写真点数とか限られてる訳だし。
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現・辻本
そう、そこですよ。
何でわざわざフォーマットで制限をかけられてしまう募集サイトを使わなければいけないんですか?
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旧・辻本
えっ?だってたくさんの人に見てもらえるサイトに載せないと応募が来ないじゃないですか。
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現・辻本
でも実際は、募集サイトに掲載しているのに求める人は来てないんですよね?それじゃ結果だけ見れば応募がないのと一緒じゃないんですか?
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旧・辻本
うっ。。。確かに、痛いところを突きますね。
何かさっきから批判ばかりされている様な気がしてきたんですけど、辻本さんなりの考えはあるんですか?
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現・辻本
私なりの考えですか。
それはですね、「集めよう」とするのではなく、「集まる」ようにすることです。
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旧・辻本
...何か昔ながらの営業マンの精神論みたいですね。。
「売れる」んじゃない、「売る」んだ!みたいな。
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現・辻本
さすが、ガチガチの営業出身ですね。
まぁどう捉えるかはさておき、もう人を「集める」時代じゃなくなってきてると思うんですよ。
要はたくさん集めることに意味はなくて、少なくても良いから辻本さんの考えに共感してくれる人が興味を持って集まってくれれば良いということです。
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旧・辻本
お〜、スッと来ますね。
確かにそんな事ができれば理想的ですけどねぇ。
でも、そんな方法なんて、なくないですか?
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現・辻本
辻本さん、さっき言ってたじゃないですか。
「大手の募集サイトで掲載できる情報量なんて文字数とか写真点数とか限られてる」って。
だから、大手の集客に頼ろうとするんじゃなくて、自分のサイトを作って自由に辻本さんなりの考えや情報を出していけば良いってことです。
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旧・辻本
う〜ん、分からなくはないんですけどねぇ。。
でもそれって、めちゃめちゃ時間かかりませんか?
SEO対策とかも考えなきゃいけないし。
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現・辻本
確かに短期で考えたら成果は出にくいと思いますよ。
ただ辻本さん、よく考えてみて下さい。
今後、何かお客さんに知ってほしい情報がある度に、広告料を払って決められたフォーマットの中で辻本さんの考えを知らない人たちを集めるのか。
多少時間はかかったとしても、知ってほしい情報を辻本さんに興味を持つ人たちが見に来てくれる状況を作り出すのか。

「集める」のか、「集まる」のか。
どっちが将来的に可能性があるのか?
どっちが辻本さんの思考にあった人から反響が来るのか?
という事です。
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旧・辻本
むむむ。。
改めてそう言われると「集める」って、ちょっとイマイチな気がしてきますね。お客さんが「集まる」かぁ。
確かにお店の集客も似たようなもんですしね。
一番効果が高いのは、紹介と口コミだし。
あれだって、「集める」と言うよりも「集まる」って感じですもんね。
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現・辻本
そうそう。
2017年だったら、もうサーバー借りるのも安いし、SNSなんて無料で使えるし、情報を出して共感してくれる人に集まってもらう方法をやってみるには最高の環境だと思いますよ。
こっちの時代では「個人の情報発信」は当たり前という風潮にすらなりつつあります。早めに始めて情報を出し続ければ、それだけ信用が蓄積されていく分、後から急いで追いつこうと思っても、なかなか追いつけないんですよ。
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旧・辻本
分かりました!
時間は掛かりそうですけど、始めない限りはいつまで経っても「集まる」状況は作れないってことですね。
ちょっと気づくのが遅かったかも知れませんけど、帰ったら早速やってみようと思います。
あざっした!
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現・辻本
継続し続ける限り、遅すぎることなんてないと思いますよ。
ぜひ、頑張ってみてください!

お客さんを「集める」のか、お客さんが「集まる」のか。
2017年の辻本は自分の情報を発信し続けることで、自分に興味を持ってくれる人に集まってもらうという選択をしたようです。果たして彼の発信は継続されるのでしょうか?

あれ?でもこの対談がアップされているって事は、何とか継続できているみたいですね。
良かった、良かった。それでは次回の対談もお楽しみに。

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