ふりかえりコラム

「自分という人間」をどう育てるか?

ここ1ヶ月ほど、コロナウイルスの影響で仕事の時間の割り振りが急激に変わりました。私と同じような状況のオーナーも多いのではないでしょうか?
「こんな状況でかなりしんどい」というのが率直な感想なのは事実なんですが、強引にでも見方を変えてみると良い面もないとは言えないような気がします。

そしてここ最近、私がこんな状況でも良かったと感じているのが、タイトルにも書いた「自分を育てる」という意識に改めて気づいたこと。
お店のスタッフを育てることに力を入れるオーナーは多いと思います。ただ、意外に見落としているかも知れないのが、この「自分を育てる」という意識なのではないかと思うのです。

「自分を育てる」は後回しになりがち

今回の一件で私のお店は現在、全店舗が休業中。
そんな働き方の激変の中で気づいたのが、「考える時間が増えてみると、意外とこれまで思いつかなかったアイデアが湧いてくる」という事。
これはつまり、今までの私は、「自分という人間」に考える時間を十分に与えていなかったという事になる訳です。

お店の経営を安定させるためには「スタッフの成長」が欠かせない。
こう考えるオーナーは多いと思います。これは私も同じです。

一方で、お店の経営を安定させるためには「オーナーの成長」も欠かせない、という事もまた事実だと思うのです。

ただ問題なのは、真面目なオーナーほど自分の事は後回しにしてしまいがちだという事。

今回の件で、私と同様に考える時間が増えたオーナーは多いと思います。
そして、こんな時だからこそ、今一度「自分という人間をどう育てるのか?」について考えてみることが大切なのではないでしょうか?

だって、スタッフの成長はオーナーが考えてくれるけど、オーナーの成長は自分で考えない限り、誰も考えてくれないのですから。

厳しい状況が続きますが、今は自分の育て方を見直す良い機会と考えることができれば、必ずしもマイナスだけの状況ではないのかも知れません。

-ふりかえりコラム

© 2024 辻本誠事務所