終わりの見えない現状ではありますが、いつまでも自粛の話をしてても暗くなってしまうので、今日は改めてサービス業について考えてみました。

「サービス業」、この言葉が意味することって何なんでしょう?

「そんなのサービスを売る仕事に決まってるでしょ。」
と言う方が多いのではないでしょうか?私もそう思います。

「自分で考えたサービスに価格を付けて、そのサービスに共感してくれたお客さんに買ってもらうこと」言葉にすれば、とても単純。

でも実は、この単純なことが出来ていないから商売が難しくなってしまっているお店が多いような気がしてならないのです。

サービス業のスタート地点

「こんなサービス、あったら良いよな。」
サービス業で起業、開業する人のスタート地点はここだと思います。

自分のこだわりや強みを商品にして、販売する。
その結果、自分のこだわりに共感する人たちに感謝されて、しかもその感謝の形がお金として自分に返ってくる。
正に、自分の「好き」や「得意」を活かして生きていく。
楽しくてやりがいを感じられる商売。
それがサービス業だと思うのです。

にも関わらず、飲食店をはじめとしたサービス業で「儲からない」、「集客できない」と言った声が多いのは何故なのでしょうか?
単純だったはずの商売の仕組みは、どこで狂ってしまうのでしょうか?

捨てるもの、拾うもの

商売が思い通りいかない原因は様々。
そんな様々な原因の中でも、私が多くの店舗オーナーの商売を見たり、自分でお店を経営してきて感じるのが、「自分でサービスを捨ててしまったこと」が原因のお店が意外に多いということ。

せっかくのお店のこだわりや強みを、他の競合と価格競争をするために捨ててしまっているお店。実はこれ、開業当時の私も一緒なのですが…(笑)。

つまり、こだわりや強みを捨てて、低価格という価値を拾いに行く訳です。
徹底的に価格競争で生きていこうと決めているのであれば、これでも良いかも知れません。ちなみに私は価格競争を仕掛けて負けてしまった経験があるので、オススメしませんが。

ただ、低価格を拾いに行って、自分のこだわりや強みを捨ててしまうことの一番の問題点。それは、自分の価値観とは異なるお客さんを集めなければいけないという事だと思うのです。

サービスを捨てるから、集客できない

商品を安くするために、自分のこだわりや強みを捨てること。
これはサービス業にも関わらず、自分のサービスを捨てることを意味します。

そして、自分のサービスを捨てれば当然お客さんの層も変わってしまう訳です。

「自分のこだわりに共感してくれるお客さんを集めるのか?」
「自分の価値観とは異なる低価格を求めるお客さんを集めるのか?」

自分だったらどちらが集客しやすいかは明らかではないでしょうか。

冒頭に挙げた例に話を戻すなら、
「サービス業はサービスを売ること」だったはず。
にも関わらず、そのサービスを捨ててしまったら一体何を売ればよいのでしょうか?

ウリのないお店ほど集客が難しいお店はありません。

つまり、こだわりや強みと言ったサービスを捨ててしまったお店にお客さんが来る理由なんてどこにもなく、自分のサービスを捨てるという事は、本来自分のお店に共感して来てくれるはずだったお客さんも同時に捨てているということ。

自分のお店の集客を難しくしているのは、安易な低価格に走り、自分と価値観の合わないお客さんを集めようとしている自分自身に他ならないのではないかと思うのです。