もうすぐクリスマスですね。
この時期になると思い出すのは、1号店開業後はじめてのクリスマス。
オープンが10月だったので、開業後3ヶ月でクリスマスを迎えることになりました。
最近ではハロウィンの方が経済効果が大きいなんて言われてますが、2002年当時はクリスマスこそ若い世代にとって1年で最大のイベント。
当然、このイベントに便乗しようと考えた訳です。
限定10組のクリスマスプラン、ご来店2組
2002年12月。
私たちの1号店が実施したクリスマス&年末のイベントがこちら。
①クリスマス限定のコース料理
②2003杯カウントダウン
残念ながら、どちらのイベントも散々でした。
特にクリスマス限定コースは盛大にコケました。
「限定10組!」みたいなメニューを出したのに対して、ご来店2組。。
限定色を打ち出して希少性を打ち出したにも関わらず、限定数よりも来店数が少ないという、とてもお寒い状況でした(笑)。
コース料理がどうこう言う以前に、「クリスマスイブに行くお店」として、私たちは選ばれていなかったのです。
クリスマスは地域No.1しか売り上がらない
1号店で大コケしたクリスマス。
でも当時は何でコケたのか、理由が分かりませんでした。
結局、その後3年くらいは毎年クリスマスの限定コースなどを準備しましたが、毎年大コケが続きました。駅から徒歩1分の2号店、3号店もクリスマスは同様。
どうもクリスマスの集客に立地はあまり関係ないという事が分かってきました。
最終的に私の分析が正しいのかどうか分かりませんが、今わたしはこんな風に考えています。
①クリスマスは都心部で過ごす人が多いため、住宅地はやや不利。
②自宅の近くで過ごすとしても、クリスマスに行けるお店は1つ。
③そのため、クリスマスに限っては各業態の地域No.1のお店だけが売り上がる。
以前、地域の3本指に入るお店を作ろうという記事を書きましたが、クリスマス(イブ)に限っては1日しか集客チャンスがないため、お客さまにとって各業態の地域で3番目のお店じゃ売上は立たない、と言うことです。
地域の10本指にも入れていなかった当時の1号店が、クリスマスに売り上がらないのは当たり前だった訳です。
2003杯カウントダウンもコケる
さらに、もう一つ。
2002年12月に2003杯のドリンクカウントダウンをやりました。
12月1日からドリンクが1杯出る度に2003からカウントダウンをしていき、みんなでたくさんドリンクを飲んで新年までに2003杯を達成させよう、という今思えば自己中心的で、かなり姑息なイベントでした(笑)。
当然、自己中心的なこちらのイベントも惨敗。。
誰にも興味持ってもらえず、全然達成できませんでした。
飲食店は12月が繁忙期と言われます。
でも、インターネットでお店の情報が調べられる現在は、クリスマスだけでなく、忘年会の人気も地域の上位数店舗に集中しているのが現実。
上位1〜5位くらいの店舗は忘年会需要で売上が大幅アップ。
それ以下のお店は忘年会もあまり入らず、売上は横ばい〜微増程度。
どんなイベントであっても、結局は地域の上位店舗しか恩恵は受けられない、というのは今後も変わらないと思います。
やはり、地域の3本指に入ることを目指すのは大事だな〜、と街に流れるクリスマスソングを聞く度に思うのです。