自分対談

未来と過去の経営対談 第13回「常連さんは大切だからこそ...」

さて、今回は開業してから約1年。
無事2号店を出店した辻本がやってきたようです。
お店も増えて順調そうではありますが、何やら悩みを抱えている様子...
一体、どんな悩みなのでしょう?それでは見ていきましょう。

どうも!こんにちは!

おっ、いらっしゃい!
こんにちは、お元気そうですね。

はい!おかげさまで。
色々とトラブルはあったんですけど、何とか2号店を出店することができまして。

おぉ~。
順調そうですねぇ。

はい、そうなんですよ。
そうなんですけど...

けど...?

いや~、実はちょっと悩みがありまして。

何ていうんですかね。
1号店も2号店も、何とか常連と呼べるようなお客さんたちに来てもらえるようになって、良かったといえば良かったんですけど、なんだか今度は急に常連さんを失うのが怖くなってきちゃったんですよね。

そうなんですか。
でも、どんな商売だって常連さんを失うのは嫌なもんじゃないですか?
辻本さんの前職だって、リピートしてくれる顧客は何社もいらっしゃったんでしょ?

そうですね。
確かにありましたね、ありがたいことに。

その時って顧客を失うのは怖くなかったんですか?

いや、その時も怖かったのは怖かったですよ。
でも、なんかその頃とは感覚が違うんですよね。

当時は結構、言いたいことをしっかりと顧客に伝えることができていたような気がするんですよ。
なので、言いたいことを伝えた上で関係が切れるのであれば、それは仕方がないか、という感じだったんですけど、今はどうも言いたいことを言えてない気がするんですよ。

ほほぅ。
以前は出来ていたことが、今は出来ていないと。
なんででしょうね?

それが分からないから、来てるんすよ(笑)。
なんでだと思います?

なんかこっちのせいみたいに言わないでください(笑)。

う~ん...なんでだろうな...

...

...

あっ!ちなみに前職の辻本さんの顧客って何社くらいだったんですか?

え、そんなこと何の関係があるんですか?
大体、毎年13~14社くらいだったと思いますけど。

なるほど。
じゃあ、その顧客によって年間の契約金額って結構バラツキはあったんですか?

どうだろうな。
まぁ、取り組む内容によって多少のバラツキはあった気がしますけど、そんなに極端なバラツキはなかったと思いますね。

じゃあ、辻本さんの年間予算を13~14社の顧客から分散して受注していた、ってことですね。

そうなりますね。

じゃあ、逆にいまのお店の状況ってどうなんですか?
例えば、常連さんと他のお客さんの売上比率って。

いや~、どうなんだろ。
しっかり統計とか取ってる訳じゃないんで、正確なことは分からないんですけど、ざっくり常連さんとその他のお客さんで7:3くらいですかね。
いや、8:2くらいかも。

お~、そうなんですね。
という事は、前職といまのお店では、売上の構成比率が変わってるって事ですね。

そうですね。
やっぱり自分でやる商売ですから、顧客に支持されるお店を作りたいですからね。
常連さんの比率が高いっていうのは、良い商売ができてるってことだと思ってます。

確かに...
でも辻本さん、常連さんの比率が高いっていうのは良い面もあるけど、もしかしたら高すぎると良くないっていう面もあるかも知れませんよ。

え?そんな事ないでしょ。
常連さんに支持されるお店こそ長く続くお店だと思いますよ。

前職と比べて、常連さんの売上比率が高い様子の旧・辻本のお店。
一般的にはリピーターの存在こそが強い商売を作ると言われていますが、現・辻本は今回の対談から何を感じたのでしょう?

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