飲食店を開業しようと思った時に考えておかなければいけない必須項目。
それは「集客方法」でしょう。
いないとは思いますが、もし考えていない方がいらっしゃったら、すぐに考えましょう。
後で大変なことになります(笑)。
そして、開業を考えている方たちの間でよく出てくる集客方法、それが「口コミ」。
ご多分にもれず、私たちが開業した後も、口コミによる集客を狙っていました。
開業2年後の2004年度事業計画書の一部。
「口コミ」というキーワードが載っています。
ところが、口コミによる集客を狙ったにも関わらず、効果は上がらず。
当然、集客の柱として口コミを期待していただけに売上計画も狂うことになりました。
そこで、当時口コミされずに悩んだ私たちが、どんなことに取り組んで口コミによる集客を実現したかを書いてみたいと思います。
飲食店の開業をお考えで、口コミ集客を考えている方。
参考にしてみてください。
満足しても口コミにはならない
以前、1号店、開業1年半でついに軌道に乗るという記事で書きましたが、開業後1年半でネットの一部では口コミが起き、実際に来店もありました。
ただし、当時のネットの口コミとは食べログもまだなく、ちょっとしたネットの一部でお店の良い感想が書かれていた程度。
集客の柱として考えるには絶対数が少なすぎたのです。
さらに、私たちが考えていた「口コミ」は、食べログなどのようなネットの口コミではなく、リアルな口コミ。
お店を使ってくれたお客さまが、知人に会話の中で紹介するという口コミです。
当時、私たちのお店はかなりの集客があり、お店を使っていただいたお客さまたちが満足して帰っていかれるのを、毎日お見送りしていました。
リピーターの方も多く、お店を使ってくれているお客さまの満足度はどうみても低いと思えませんでした。でもなぜか「口コミで来た」というお客さまがいないのです。
そこで上の写真にもある「口コミ戦略の強化」を創業メンバーでミーティング。
詳しくは思い出せませんが、あーだこーだの議論があった末に出した結論。
それが、「口コミして欲しい内容を自分たちで考える」でした。
要するに、お店を使っていただいたお客さまには満足してもらっているけど、何と言って知人に口コミしたら良いのか分からないのではないか?という仮説を立てて、口コミして欲しい内容を自分たちで打ち出すことにした訳です。
分かりやすい「強み」を作って口コミを呼ぶ
そして、自分たちで「口コミして欲しい内容」を考えて、メニューなどでもでっかく表記。
当時はまだ半信半疑の状態ではありましたが、お店のこだわりやお店のセールスポイント(強み)をこれでもかと言うほど前面に打ち出していきました。
結果は大成功でした。
セールスポイントを明確にすることで、集客効果も上がり、お客さまがお客さまを紹介してくれる流れが出来上がっていきました。
ちなみに、自分たちの強みがよく分かっていなかった頃の看板がこちら↓
読んでいただいた方に同じ失敗をして欲しくないので出しましたが、全くお店のセールスポイントが書かれていないことが良く分かります。これがダメな例ですね。
※かなり恥ずかしい出来です(笑)。。
その後、お店のセールスポイントを明確にすることで、メニュー構成や商品ラインナップなども変わり、業績を拡大して出店を加速していく要因の1つになりました。
「口コミして欲しい内容を自分たちで考える」
皆さん、ぜひ当時の私たちの様に遠回りせず、自分のお店の強みをどんどん打ち出して、口コミ集客を実現してもらえたらと思います。
最後に。。
最後に細かいポイントですが、自分のお店の強みはしつこいくらいにアピールし続けた方が良いです。
私たちも経験がありますが、同じセールスポイントをずっと言い続けていると、お客さまがお店の強みを認知する前に、お店のメンバーが強みをアピールすることに飽きてしまうという現象があります。
お店のスタッフにとっては毎日目にする強みでも、月に1〜2回お店を使っていただくお客さまに浸透するには時間がかかります。
ブレずに実直に強みをアピールし続けることを是非ともおすすめします。