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独立開業から1周年を迎えたオーナーさんに聞く、「開業支援を使って良かった事と悪かった事」

正直、これはかなりギャップがありましたね、お店が盛り上がる時間が全然違うという(笑)。
やっぱり都心は仕事終わりのサラリーマンの方が多いので、18〜19時くらいに盛り上がって、23時くらいには片付けて終わりという感じでした。
でも、ローカルと言うか住宅が多い地域は全然お客さんのニーズが違うんですよね。時間帯もそうだし、ニーズも違う。ニーズという面で言えば、家に帰る前にちょっと休憩、みたいな感じて使ってくれる方が多いですね。
ただ、そのギャップも結構すぐ慣れちゃいましたね。単純にこっちが時間の使い方を変えればいいだけですからね。

確かに開業当初はアルバイトの方のシフトで悩まれていらっしゃいましたね。ピークタイムが思ったより遅くて、せっかくのピークタイムにアルバイトの方がみんな上がっちゃう、みたいな。

そうですね〜、スタッフの雇用についてはこの一年、本当に色々考えさせられましたね。
これが一番厳しかった課題かもしれません。

お店のスタッフの採用が一番厳しい課題だったと?

だと思います。
実は開業時に一緒に始めたパートナーがいたんですが、実際に開業してみると考え方の違いとかもあって、すぐに辞めちゃったんですよね。
結局、以前働いていたお店の仲間たちが本業の合間を縫って手伝ってくれたりして、助けてくれました。
状況は人それぞれだと思いますけど、私のように開業前と開業後が同じ飲食業の場合は、人とのつながりを大切にしておくことは本当に大事だな〜と思います。
円満に退職することは必須ですね。

1周年を伝える店内のパンダ。手作り感満載の店内がいい感じです。

開業して1年、今の手応えは?

年経ちましたが、現在の手応えと今後の見通しはいかがですか?

とても良いですね!
かなり手応えを感じています。

おぉ!力強い言葉が出ましたね。

はい、開業する前までは都心でやっていましたが、ローカル駅の特徴みたいなものが、かなり感覚的に分かってきた感じですかね。
どうしても都心だと、ネットで情報流してお客さんに来てもらって、注文されたもの提供してお会計って流れなんですけど、やっぱりローカルな駅だと全然違いますよね。お客さんと私達スタッフとの距離感が。
お客さんとコミュニケーションもすごい取れますし、僕にはこっちの方があってるみたいです(笑)。
地域の同業の方たちとも良い意見交換などもできていますし、手応えバッチリです。

気になる売上状況は?

いや〜、本当に石川さんに開業していただいて良かったです。
ちなみに開業当初に予定していた売上や利益に関しての状況はどうですか?

そうですね、開業して7〜8ヶ月くらいで完全に乗った感じですね。
飲食店が売り上げづらいと言われている2月にかなり売上が伸びてきて、それ以降は安定していますね。

おぉ〜。素晴らしいですね。
開業して7〜8ヶ月っておっしゃってましたが、その時に何か特別な取り組みとかしたんですか?

お店の外回りを見直しましたね。
開業時って結構バタバタして、外の看板とかも急ぎで作ってそのままになってたりしたので、もう一度客観的にお客さんの目線から自分のお店の看板を見てみたりして。
辻本さんにも看板のリニューアルを手伝ってもらったりして、すごく助かりました。

いや〜、ありがとうございます。
何だか持ち上げてもらったみたいですいません(笑)。

ズバリ順調な理由とは何なのか?

石川さん、飲食店開業した人の9割がうまくいかないと言われていますが、そんな中で順調にスタートを切れた理由ってどんなところにあると思いますか?

それについては2つあると思っています。
1つは料理のブレなさですね。私たちのお店の看板料理は肉料理なので、味のブレが絶対に出ないようにクオリティには気をつけています。
2つ目は、常にお店が変化しているとお客さんに思ってもらえる店作りをしていることです。何ていうか、「今日も何か新しいものあるかな〜?」みたいな感じで、お客さんが毎日行くのが楽しくなるようなお店になるような取り組みをしていますね。
新しい商品とかがよく入っていたりするお店って、お店側の熱っていうか、やる気みたいなものを感じるじゃないですか。だから、いつでも新しいものを揃えるようにしています。ちなみに、この黒板は強制的に新しいものを書かなきゃいけないように、自分への戒めの意味も込めて、でっかいものにしています(笑)。

店内の一番目立つ位置に掲げられた黒板。
常に新しい商品が入っているというアピールの意味があるといいます。

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