私たちがお店を出店している駅はローカルな駅が多いです。
規模で言うと駅の1日の乗降車数が3万人から6万人くらい。
なぜ、24店舗も出店してきて都心に出さないのかは、また今度書くとして。。
ローカル駅に特化して出店をしてきているため、そのノウハウはかなりのものがあると自負しています。
そこで、今日はこれから出店を考えている方のためにローカル駅の出店で絶対にしてはいけない事について書いてみます。
オープン1ヶ月で失敗したらおしまい
偉そうなタイトル記事ですが、これは私たちが過去に失敗をしてきたから。
何の失敗かと言えば、「お客さまの満足度」。
新規にお店を開業した場合、当然ですがしばらくはお客さま全員が「初めてご来店のお客さま」という事になります。
ローカル駅の場合は特に、この「初めてご来店のお客さま」がどれだけリピートしていただけるかが、出店の成否に大きく影響します。
「そんなことは百も承知」
と当時の自分は思っていましたが、いざ実際に開業してみた時は失敗だらけでした。
プレオープンという名のお遊び
飲食未経験で開業した私たちでもさすがにプレオープンという言葉くらいは知っていました。
「一般のお客さまに開放する前に知人を招待して、お店の運営を検証する事」ですね。
私たちが開業して1号店も2号店もプレオープンをやっていました。
もちろん、現在出店する際も入念なプレオープンを行います。
でも今振り返ると、当時のプレオープンはお遊びレベルだったと感じます。
当時、プレオープンでやっていた事と言えば、昔の友人などが来てくれるので、お酒出して、食事出して、軽く一緒に飲んだりして終わり。
プレオープンの狙いは、問題点を早期に改善して、本オープンに備えることです。
が、私たちの場合はどちらかと言うと、来てくれた友人に楽しんでもらうことに主眼を置きすぎて、業務の改善がされていなかったのが反省点です。
当然ですが、プレオープン期間中に業務改善がされていない為、本オープンして一般のお客さまがいらっしゃっても問題が起こります。
「注文した商品が出てこない」
「料理が冷たいまま提供してしまう」
「会計に時間がかかる」
などなど、挙げはじめたらキリがありません。
そして、オープン1ヶ月くらいして、ようやく慣れてきた頃には手遅れ、といった流れです。
初来店で満足しなかったら2度目はない
「行きつけのお店に今日はちょっと不満を感じた」
この場合は、まだ次回来ていただけるチャンスがあるでしょう。
でも、「初めて入ったお店に不満を感じた」
こんな印象を持ったお店には2度と行かないでしょう。
私なら絶対に行きません。
これは乗降車数が限られているローカル駅ならなおさら深刻なダメージになります。
私たちの場合はオープニングの不手際でのつまずきを取り戻すのに約1年くらい。プレオープンを真剣に取り組んでいれば比較的に簡単に改善出来ていたのにあまりに大きな代償です。
初めてご来店されるお客さまが多い、開業後の1ヶ月。
ここで絶対に失客しない準備が必要です。
急いで開業するよりも入念な準備を
私たちの場合、創業当時のプレオープン期間は2日くらいでした。
理由は「早く本オープンして現金を稼ぎたい」から。
でも、これが一番やってはいけない事だと今は分かります。
確かにすぐにでもオープンさせたほうが直近の日銭は稼げるでしょう。
ただ1年先を考えたら、例え2〜3日オープンが遅れたとしても入念過ぎるほど準備とプレオープンをして業務改善をしておいたほうが良いでしょう。
私たちの失敗体験が、皆さんの創業スタートダッシュに役立てば嬉しいです。