経営の参考書

「具体と抽象」は全ビジネスマンにとって必携の一冊かも

気がつけばずいぶん長いことオススメの本を紹介していませんでしたが、本を読むことをサボっていた訳じゃありません、笑。

いきなり言い訳から入ってしまいましたが、実は「紹介したい本に出会えなかった。」
というのが正直なところ。

そして今回、ようやく皆さんにご紹介しても後悔させない、と言える本に出会うことができたのでご紹介したいと思います。

その本がこちら↓

「具体と抽象ー世界が変わって見える知性のしくみ」

この本の内容を非常にざっくりまとめると、動物から見た人間は
「勉強なんかしてないで、エサを取る練習した方が良いんじゃない?」
と、見えているという事。

自分より上流は見えない

動物から見た人間って、とても不思議な生き物に見えてるのかも知れませんよね。
毎日スーツで混んでる電車に乗ったり、学校で教科書を読んだり。

動物からしてみれば、そんなのやる必要のないこと。
動物にとって、そんな無駄なことよりもやるべきなのは、エサを取る練習をすること。

なんで動物から見た人間がそんな風に見えるのかと言うと、動物には「目の前のエサを取る以上に安定して食欲を満たす方法がある」なんて考えつかないから。
自分が知らない事は、全く見えていないという事。

分かりやすく動物と人間の例で話しましたが、実は同じ人間同士でもこう言った見え方の違いがある、という事実をその原因と共に解説してくれる一冊なのです。

「タイトルも固いし、何だか内容も固そうだな〜」と思ってしまうかも知れませんが、中はこんな感じ。

日常でよくありがちな見え方の違いを4コマ漫画と一緒に解説してくれるので、非常に分かりやすく内容を吸収することができる構成になっています。

何回でも読み直したい一冊

実は今回タイトルに「必携」と入れたのは訳があります。
それは、「一回で完全に理解するのは難しいかも知れないから」です。

内容は非常に分かりやすく書かれているのですが、この本のタイトルでもある「具体と抽象」という物事の捉え方があらゆる現象に応用が効くため、一回読んだだけでこの「具体と抽象」の思考を自分に癖付けるのは難しいかも知れません。

ただ逆を返せば、巷にあふれている薄っぺらいノウハウ本とは明らかに違う次元で理論が展開されているため、読み応えは充分。

自分がトップに立って経営をしていると、気づかない内に自分自身も冒頭に挙げた動物のような視点になってしまっているかも知れません。
また、企業の中で働く方にとっては上司の物の見え方、部下の物の見え方が分かるようになる一冊でもあります。

自分だけの視野に捕われたくない全ビジネスマンに是非オススメしたい一冊でした。

最後に

内容は少し異なりますが、同じ著者が書いたこちらの本はKindle Unlimitedにて読み放題となっています。
Kindle Unlimitedに加入している方はぜひ、こちらもどうぞ!

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