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Vol.80「損得勘定のピント」

商売には損得勘定が欠かせない。
これは誰もが納得する当たり前のことだと思います。

でも一言で「損得」とは言っても、その損得には人によって損か得かを判断する「期間」というピントがあると思うのです。

そして私には、店舗オーナーがこの損得を判断するピントをどれくらいの期間に設定しているかが、その商売の成否に大きな影響を与えているような気がしてなりません。

短期の得を取りたいのか、長期の得を取りたいのか。
この選択に正解なんてないのかも知れません。

ただ、ここで私が感じる問題点。
それが、長期の得を考える人は自分が短期で損することに気づいている一方、短期の得を考える人は自分が長期で損することに気づいていない、ということ。

そして、この事実こそが「自分は絶対に損したくない」と考える人ほど商売で成果を上げられない理由でもあると、私は思うのです。

なぜ、損を避け続けているにも関わらず、商売で成果を上げられないのか?
その答えは脱力して考えれば見えてくるのです。

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辻本より
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