第96回「商売とギャンブル」
「飲食業は廃業率が高い」という事実をご存じの方は多いのではないでしょうか?
インターネットはこうした統計データを調べるには便利なもので、ちょっと検索をかければ色々な業界のデータをすぐに知ることができます。
ただ、私がこうしたデータを見ている時に、ちょっと気になるのが、「飲食業は廃業率が高い=飲食業はやめた方がいい」といった発信を目にすること。確かに何も考えずに読んでいる人からすれば、こうした意見は一見正しいことを言ってるように思えるかも知れません。
でもこうした発信を見るたびに思うのです。
「廃業率なんていうデータを参考にして自分の商売を決めてしまう人が、他の商売をやったら果たして上手くいくのだろうか?」と。私にはこうした思考の人に決定的に欠けている点があるような気がしてならないのです。