実は私、創業してからの約1年。
自分のお店がなかなか軌道に乗らない理由を「飲食業界で働いたことがないから」だと考えていました。これは見方をちょっと変えると「飲食経験があれば上手くいっていた」と考えていたことになります。
ただ今から振り返って考えてみると、当時の私がもし飲食経験があったとしても、お店を軌道に乗せることは出来なかっただろうと思うのです。
なぜそう考えるのか?
その答えが、今回のテーマである「異なる2つの力」だと思うのです。
「売れるモデルの中で売る力」と「売れるモデル自体を作る力」。
当時の私は、この2つの違いが全く分かっていなかったのです。
「飲食経験さえあれば、自分だってお店をうまく経営できたはず」と考えてしまっていたのは、まさにこの2つの力の違いが分かっていなかったことの証。
そして、業界経験が豊富なはずの人がお店を開業したにも関わらず、いざ営業を始めてみたら全く集客できないなんていう事例が多いのも、この2つの力を混同して考えてしまったために起こる問題だと思うのです。
つまり、商売を軌道に乗せるために重要なのは、業界の経験などよりも「自分の商売を作る力」なのです。
ただ問題なのは、この「自分の商売を作る力」というのは、ある程度自分で商売を試してみないことには、なかなかその力が身につかないと言うことなのです。
商売を軌道に乗せるには商売を作る経験が欠かせず、かと言って実際に商売を始めてからこの経験を積んでいてはお金が尽きてしまう恐れがある。
私たちは、この「自分の商売を作る力」をどのように身につければ良いのか?
創業時の私がもっとスムーズに商売を軌道に乗せる方法はなかったのか?
その答えは脱力して考えれば見えてくるのです。