世の中には、前向き思考やポジティブといったスタンスを肯定する情報に溢れているような気がします。
確かに私も自分で商売をする上では、物事の良い面を意識し、そこを伸ばすといった思考を意図的に取り入れることが多いため、決してこういった前向き思考を否定するつもりはありません。ただ、ちょっと気になるのが、目にする情報の多くがこういった前向きさばかりを肯定し、もう一方の自分を否定するという視点が欠けているのではないか、ということなのです。
なぜ、わざわざ自分を否定するなんて事が必要なのか?
それは、私が創業時に自分を信じてばかりいたばかりに、自分の商売が失敗に向かっていることに気づけなかったから。
商売をする上で大事なのは、自分を信じることはもちろん、もう一方では自分を疑うことも欠かすことはできないと思うのです。