2003年10月、1号店の開業からちょうど1年。
西武新宿線の野方駅に2号店を出店しました。
周囲からは、「1年で2店舗目なんてすごい。」なんて言われてましたが、大間違い。
「1号店が軌道に乗ったから2号店」ではなく、「1号店がうまくいかないから2号店」と言うのが事実。1号店だけの売上では創業メンバー4人の生活費は稼げなかったのです。
苦しい生活、さらに借り入れも増える
開業して1年、1号店の売上は当初予想より大幅に下回ったままでした。
飲食未経験だった事、自分たちの力を過信した事が原因で、完全に想定外の財務状況になっていました。
「このままだとマジでやばい」
当時、私は独身でしたが創業メンバー4人のうち2人は既婚。
口には出しませんでしたが、子供もいたので私よりはるかに厳しい状況だったと思います。
さいわい報酬は少なかったですが、当初の事業計画通り2号店の出店資金は貯めていたため残高に基づく融資を申請し、受理してもらうことができました。
(※この融資はかなり厳しかったという話を代表から聞いたような気がします。詳細はまた、今度聞いてアップしてみようと思います。)
融資を受けられたのは良かったのですが、1年経っても軌道に乗せられていない1号店の借り入れに加えて、成功する保証もない2号店の借り入れ。
「本当にもう後戻りはできなくなったな」
と、この時感じたのを覚えています。
新コンセプトで勝負に出る
1号店は駅から徒歩8分、非常に小さい店舗だったので洞窟風がコンセプトでした。
対して2号店は駅から徒歩1分、広さは約60㎡。1号店と比較にならない好条件。
2号店は当社の代表と専務。
1号店はわたしともう一人の専務、という布陣に決定。
2号店のコンセプトは店長を担当する専務が決定。
1号店とは全く違う、「ビーチサイド」をイメージした店内。
カウンターはズラッとハイチェアーが並ぶ13席。
テーブルも18席程度とゆとりの空間。
正直、「いいな〜」と思ってました(笑)。
そして、1号店と比べて最も大きな変化が「コンセプト」。
ダイニング色を一気に消して、「ザ・バー」とも言える商品ラインナップに変更したこと。
1号店の食事の数が30品程度だったものを、一気に半分の15品ほど。
しかもその半分くらいは乾き物。
完全にドリンクメインのお店としてスタートしたのです。
フードに比べてドリンクは提供スピードも早く、利益率も高い。
手間もかからないので、人件費率も圧倒的に下げられます。
軌道に乗れば一気に会社の財務が好転する大博打。果たして結果は如何に。。
次回アップします。