「見た目の清潔感と、気持ちの良い声のトーン」が重要。
これは、私が新卒で入社した会社から新卒の時に教えてもらったこと。
社会人なら基本中の基本でしょう。
ところが独立して自由の身になった途端、この基本を忘れてしまうから不思議なものです。これから飲食店を開業しようと考えてこれを読んでくれている方の中で、
・髪の毛が金髪(または、似たような印象を与える色)。
・これまでお客さんと直接接するポジションで仕事をした事がない。
こんな方がいらっしゃったら、ちょっと注意したほうが良いかも知れません。
私たちと同じ失敗をしないよう、くれぐれもご注意ください。
勘違いの自由は経済的な不自由を呼ぶ
学生時代からの友人だった私たち創業メンバー。
大学生の頃はほぼ全員が金髪か茶髪でした。
これは当時では珍しいことでもなく、むしろ普通。
当時の学生は黒髪の方が珍しかったような記憶があります。
(記憶違いだったらすいません。)
そして就職活動開始に伴い、黒髪の七三カットに変更(笑)。
そのまま4年間ちょっとのサラリーマン生活を送りました。
そんなサラリーマン時代の反動もあってか、会社を辞めてすぐに金髪にしてしまいました。
当時の私の心境は「これぞ自由、これぞ独立。」
そんな心境でした。
が、結論から言えば完全な失敗。
金髪のスタッフだらけのお店の印象は悪くなることはあっても、良くなることはありません。
いや、業種によってはこれでもOKだったかも知れませんが、少なくとも駅から遠く離れたところでひっそりと営業するダイニングバーとしてはありえません。私でも行きません(笑)。
今にして思えば、
「売り上げあげたいんだったら、さっさと清潔感のある外見に変えなさい」
と分かりますが、開業して「自由の身を手に入れた」と勘違いしていた当時は、売上不振の一因が自分たちの外見にあるとは全く気づきませんでした。
清潔感のある身だしなみで開業していれば、開業時の苦戦も少しは軽減していたでしょう。
自分勝手に解釈した自由を選んだおかげで、経済的には不自由になってしまった訳です。
声のトーンは意外な落とし穴
そして、もう一つ大事なポイントが声のトーン。
以前も書きましたが、人の印象は「見た目」と「声のトーン」で90%以上が決まります。
(詳細を知りたい方は「メラビアンの法則」と検索してみてください)
これについては私たちの中の2人が営業出身だったこともあり、電話の応対に関してはかなり好印象だったと自負しています。まぁ、電話の印象が良くても実際に来店したときの印象が悪かったので意味ありませんでしたが(笑)。
ただ意外に多いのが、飲食店での勤務経験があってもホールや電話応対を担当していなかった場合。これは実際に開業をお手伝いさせていただいたケースであったのですが、地声(暗くて低い)で電話応対をしてしまい、非常に印象が悪く予約を取り損ねてしまっていました。
飲食店で売上を伸ばす上で、宴会の予約は欠かせません。
そして、インターネットが便利になったとは言っても、未だに大型の宴会のご予約は電話の場合がほとんど。
声のトーンで宴会のご予約が取れるか取れないかが左右される場合もある訳です。
そう考えると、開業される際は開業メンバーの見た目だけでなく、全員の声のトーンにも気を配って開業準備を進めていきたいですね。
私たちの経験が皆さんの開業に役立ったら嬉しいです。