「仲間と共に開業したい!」
こう考えている方、結構多いんじゃないでしょうか?
実際、共同経営は失敗するのか?という記事でも書いていますが、私たちも4人の共同経営で事業をはじめました。今日(2019年3月30日)の時点で上記の記事アクセス数が9位ということからも、共同経営への興味の高さが伺えますね。
そんな方たちへの参考になれば、という事で今回は2人の共同経営で会社を創業し、世界企業へと成長させた事例が学べる本をご紹介したいと思います。
その2人とはこの方たち。
※この会社のウェブサイトから写真は転用させていただきました。
左の方はよくご存知のかたも多いと思います。
本田技研工業を創業した本田宗一郎さん。
一方、右の方の名前を知っている方は結構少ないんじゃないでしょうか?
恥ずかしながら、私は3〜4ヶ月前まで全く知りませんでした。。
この方こそ、本田さんと共に会社を成長させた藤沢武夫さんという方。
そして今回ご紹介する本は、この藤沢武夫さんが書いた本という訳です。
共同で経営するとはどういう事か?
あまり勿体ぶっても仕方ないので、先に本をご紹介しちゃいます。
こちらです↓
この本を簡単に紹介するなら、
「ホンダの創業から、2人の引退までを綴った自叙伝」
と言える一冊。
ひょっとしたら「共同経営のコツ」みたいな本を期待してしまう方もいらっしゃるかも知れませんが、そんな小手先のテクニック本じゃありません(笑)。
ただ、実際にこの本を読んでみると、自分たちが共同経営で創業した時に何がまずかったのかが良く分かります。逆にこれから共同経営で起業を考えている方などにとっては、とても参考になる一冊と言えるでしょう。
個人的な考えになりますが、共同経営で上手くいかなくなる一番の理由は「中途半端な権限委譲」だと思います。
その点、この方たちはお互いが見事なまでの権限委譲と役割分担をしています。
あまり細かくは書きませんが、分かりやすい例を挙げると、本田さんは藤沢さんと共同経営をすると決めてすぐに、会社の印鑑を藤沢さんに託してしまいます。
要は「経営面は全部お前に任せた」という事です。
こんな事、私なら無理ですね(笑)。
他にも「共同経営とはこうあるべきなのか!」という気づきが満載なのです。
最後にお気に入りの一節を。。
この本を読むと、創業して数年は2人で経営について語り合っていたようですが、その後はほとんど一緒に仕事をしていなかったそう。
完全に役割分担をしているため、一緒にいる必要がなかった訳です。
そんな別々の行動を取る2人を見て、マスコミが「不仲」と書いたことに対して、本の中でこんな事を書いていました。
う〜ん、響きますねぇ。。
以上、長々書いてしまいましたが、藤沢武夫さんの「経営に終わりはない」。
共同経営を考えている方たちにオススメです。