私たちが起業することを決めたのは確か25歳くらいの時です。
まだ漠然とした「お店開いて起業しよーぜ!」レベルだったため、詳細はほとんど決まってませんでした。
そんな漠然とした段階で飲食店の開業を考えた時に必ず(だと思う)頭をよぎるのが
「フランチャイズ加盟ってどうなの?」
という事だと思います。
これも正解はないと思いますが、結果として私たちはフランチャイズに加盟するのは止めました。
当時私たちがどんな事を考えてフランチャイズを選ばなかったのか、これから開業を考えている方に参考にしてもらえればと思います。
フランチャイズ加盟のメリット
まず、フランチャイズの一番のメリットと言えば、
「有名店の屋号を使えることによるお客さまへの安心感」でしょう。
名前も知らない、駅から外れた場所にある得体の知れない飲食店に入って失敗するくらいなら、名前の知ってる無難なお店で飲食したい。
というのが多数派でしょう。
その他を挙げると、
「本部の指導があるから安心」
「指定の食材を使えて便利」
などでしょうか?
こうやってみるとやっぱりフランチャイズ加盟は安心できそうで魅力的ですね。
フランチャイズ加盟のデメリット
簡単にフランチャイズ加盟のメリットを書いてみましたが、私たちはこのメリットをあまり魅力には感じませんでした。
「なぜ加盟しなかったのか?」
まぁ一番の理由は、私たちがひねくれ者で、
「知らない本部のヤツなんかに指導なんかされたくない!」
という感情が一番だったかもしれませんが(笑)。
一応、当時真面目に議論もしたので加盟しなかった理由を参考までに。
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「有名店の屋号はブランド本体が傷ついたら、道連れになる」
「そもそもFC本部の教育自体が時流にあったサービスなのか?」
「食材が一緒という事は、他のお店と同じと言ってるのと一緒」
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他にもありましたが、主な理由はこんな感じだったと思います。
特に飲食店は全国チェーンのどこか1店舗がとんでもない不祥事をやらかしたら、その他全国の同一フランチャイズ加盟店に大きなブランド毀損を与えてしまいます。
せっかく懸命に信用を築いていっても、一瞬で信用を失うリスクを心配しました。
その後も色々議論をしましたが、結果は...
「せっかく会社を辞めて独立するんだから、自由にやる!」
となりました(笑)。
この理由に勝るフランチャイズ加盟の魅力はなく、独自の出店をしていく道を選びました。
独自のお店を開業するリスクは低くできる
こうして運良く(?)多店舗展開まで至った私たちですが、やはりフランチャイズ加盟に比べたら失敗のリスクは高いかも知れません。
でも飲食の開業を考えている方には今一度、冷静に考えてみてほしいのです。
「自分で表現したいお店があるから開業するんじゃないのでしょうか?」
同じリスクなら、フランチャイズと自分の理想のお店、どちらを選ぶのでしょう?
同じリスクならフランチャイズを選ぶ人は少ないと思います。
失敗を恐れて自分の理想を曲げるくらいなら、そもそも開業なんてしないほうが安全です。
じゃあ、どうしたらいいのか?
それは、「独自のお店を開業する際の失敗リスクを極力下げること」だと思います。
「必ず成功する」なんて嘘は言えませんが、リスクは減らせます。
私たちのお店は全て店名が違います。
俗に言う、個人店の良さを持ったお店です。
それぞれが各地域に根ざした経営を心がけ日々の営業をしている珍しい会社です。
独自のお店を出店する際のノウハウを蓄積している、希少企業と言って良いかも知れません(笑)。
コンサルティングなんていう偉そうな言葉ではなく、地に足のついた日々の飲食店営業から積み上げた15年の経験を元に、これから飲食店を開業したいという方の力になれることがあるかも知れません。
独自の飲食店開業で悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
写真はカクテルと本格串焼きの融合を目指したお店です。