お店を運営していくと、制作しなくてはいけないものが色々出てきます。
メニュー、チラシ、ショップカード、ポスターなどなど。
私たちの会社、こういった制作物は全て自社でデザインから制作まで行っています。
こんな風に書くと、何かこだわりのある会社に見えますが、残念ながら違います。
単純に創業時にお金がなかったからです。
外注費がかけられないから自社で何とかしよう、というのがそもそものスタートでした。
今日は自分たちで制作物を作ることのメリットについて書いてみます。
見栄えよりも結果が重要
「外部のプロにデザインしてもらったほうが見栄えいいのができるんじゃない?」
そんな風に考える方は多いのではないでしょうか?
少なくとも会社を作ってからしばらくは私もそうでした。
会社を作って数年後、少し資金的にも余裕が出てきて、いくつかの案件に関してプロのデザイナーに仕事を任せたことがあります。
結果は私の期待とは違った違和感を感じるケースばかりでした。
上がってくるデザインはどれもキレイに仕上がっています。
でも何かが違う。一言で言うと
「キレイだけどお金の匂いがしない」
という印象。
私たちは資金に余裕のある大手企業じゃないので、キレイなものよりも結果が欲しいのです。
結局、ほとんどの案件について実際に使うことはありませんでした。
やはり一番結果が欲しいのは私たちです。
自分たちでやるのが一番良い、という結論になりました。
自分たちのお店の魅力を再確認できる
そんな経験もあって、今でも直営店舗の制作物は全部自分たちで作っています。
自分たちで制作物を作るメリット。
これは、さっき書いた「結果の出る制作物」が作成できるという点があります。
でもそれ以外にもっと大きなメリットがあります。
それは、「自分たちのお店の魅力は何なのか?」を改めて見直す機会ができることです。
当然メニューやチラシを作ったりするのであれば、自分たちのお店の魅力をその紙面で伝える必要があります。その過程で改めて「自分たちが地域の飲食店の中でどんな存在になりたいのか?」という事を考えなければ制作物はできません。
制作物を外注していたら、こんな機会はないでしょう。
これから開業される方には、ぜひ自分たちで制作物を作ってみて、お店の強みを再確認してもらえたらと思います。
デザインソフトは必要ない
最後に。
メニュー作成の相談で、「デザイン系のソフトが使えない」という相談があります。
私はデザイン系のソフトは必要ないと思ってます。
デザインソフトどころかパソコンも必要ないかも知れません。
手書きの暖かさに勝る制作物はないと本気で思ってます。
実際、起業した時に私が使えたソフトはワード、エクセル、パワポのみでした。
その後、スキルアップも兼ねてデザイン系のソフトをマスターしましたが、売上には全く関係ありませんでした。むしろパワポで作ってた時代の方が良かったかも(笑)。
手書きで気持ちを込めて作った制作物は、その気持ちがお客さまにも伝わるものです。
デザインソフトのスキルなどは売上に直結しない+αくらいに考えておいて大丈夫でしょう。