2021年4月13日 Vol.96
さて、今週のメルマガの冒頭に何を書こうか?
そんなことを考えていたところ、以前ラジオ番組にゲスト出演した際にお世話になった秋庭洋さんが、noteにて私の出演回の紹介文を書かれたとの連絡が来たので、ちゃっかり宣伝させていただきます。
ちょうど1年ほど前、コロナの影響で思い通りに店舗の営業ができなくなった結果、動画の配信を始めたわけですが、その動画がきっかけでこうした機会ができたと考えると、やはり大事なのは「今あるプラスに目を向ける意識」だと感じます。
ふと思うのですが、私たちはどうしても「これまであったもの」に執着してしまいがちな気がします。ただ、これまであったものがなくなったと言うことは、逆から見ると、なにか新しいものが増えたと考えることもできます。
私が商売をしている東京では再び時短要請が厳しくなり、いつになれば思い通りに営業できる日が来るのか全く読めません。
ただ、いつになるのか分からないからこそ、今置かれている状況の中にあるプラスを見つけ、その価値を最大化するために行動していくことが私たち店舗オーナーに求められている事のような気がします。
私がお客さんだったら、こんな状況だからこそ前向きに行動しているお店を応援したくなるもの。「ないものを嘆く」より「あるものを見る」という意識で引き続き店舗経営に取り組んでいきたいですね。
という事で、今週も脱力メルマガ始めていきます!
【今週の目次】
・動画で見る脱力経営
・辻本誠の連載紹介
・辻本誠に聞いてみよう
・今週の脱力テーマ
自分で商売を始めてみたい。
そう考えた時、起業に期待することは人それぞれだと思います。
報酬、休日、名声。
優先して求めるものは異なれど、こうした起業を志す多くの人に共通する期待。それが「自由」なのではないでしょうか?
これは私も同じでした。
会社を辞めて自分で商売を始めれば自由になれる。そう信じて実際に商売を始めてみた結果、私の商売はおかしな状態になってしまったのです。
それが、「商売を続けるほど不自由になっていく」という現象。
自由を求めて起業したにも関わらず、私の商売を不自由にしていたものは何だったのか?起業に自由を求めている方がいらっしゃれば、私と同じ失敗をしないように参考にしてもらえたらと思います。
続きはこちらから↓
【お題】起業したのに自由になれないのは、なぜなのか?
自分の商売で何かしらのアイデアが必要となった時、私はできる限り外部の情報を参考にするのではなく、自分の頭で考えてアイデアを生み出そうと意識しています。
とは言え、私に特別な閃きの才能がある訳でもないため、せっかく考えて思いついたアイデアも結果的には他社がすでにやっているアイデアだったりすることもある訳です。
そう考えると、わざわざ自分の時間を無駄にして考えるくらいなら、始めから他社のアイデアを真似してしまえば良さそうにも思えてくるかも知れません。
ただ、それでも私が自分の頭で考えることにこだわるのは、例え自分の中から出てきたアイデアが他社と同じであったとしても、他社の情報を真似しただけのアイデアと自分で考えて出したアイデアでは、成果が異なると思うからなのです。
なぜ、同じアイデアにも関わらず異なる成果が生まれるのか?
続きはこちらから↓
第80回 同じアイデアと異なる成果
店舗経営におけるそのお悩み。
「辻本誠に聞いてみる」なんて方法は、いかがでしょう?
皆さんからいただいたご質問に辻本がYoutube上でお答えします。
ご質問、どしどし受付中です!
お気軽に下記からお送りください。
ご質問は下記よりどうぞ↓
https://peing.net/ja/tsujimotomakoto?event=0
テーマ 正解へ近づく方法
私の商売が初めて軌道に乗ったのは、開業から1年半後。
こう書くと、開業から1年半かけてじわじわと成果に近づいていったように感じられるかも知れません。ただ、事実はだいぶ違います。
事実はどうだったのかと少し細かく振り返ってみると、開業から約1年は全く軌道に乗らず、開業後1年から1年半の半年間で、大きく成果に近づいたというのが実際の結果でした。
では、大きく成果に近づいた半年間で私の商売の何が変わったのか?
それは「店名以外のほとんど全て」と言ってもいいかも知れません。
開業してから約1年はほとんど変化のなかったお店でしたが、その半年後には、商品、価格、接客、集客、顧客といった経営に関わる要素のほとんどが、半年前と比べて変わっていました。
もちろん取り組んだ全てがうまくいった訳ではありません。時間をかけて取り組んだ割には期待した成果を全く得られなかったものも中にはあります。
ただ、何が成果に結びついたのかと考えてみると、それはどれか1つの取り組みが当たったと言うよりも、半年間をかけて様々な要素に変化を加え続けた取り組み全体の成果ではないかと感じるのです。
これは逆に考えると、開業してからの約1年間。私は成果が出ないという事実に対して、自分を変えようとせずに周りが自分の商売を認めてくれるようになるのをただ待ち続けていただけと言えます。
成果が出ない取り組みがありながらも、変化し続けること。
周りが自分の商売を認めてくれるまで、変化せずに待ち続けること。
この2つを比べてみれば、どちらが自分の商売における正解に近づけるのかは明らかです。ただ、それでも私が自ら変化をしなければいけないと理解するまでに1年かかってしまったのは、「自分は間違っていた」と認めることができなかったからだと思います。
脱力して考えれば分かること。
それは、現状を変えるためには自らが変わり続けない限り、結果も変わらないということ。原因が結果を作るのであるならば、自分の行動という原因を変えるからこそ結果が変わるのであり、当時の私のように周りの環境が変わることを期待している限り、いつまでも同じ結果が続くだけです。
私たちは「変化が必要だ」と内心では気づきつつも、つい自分に賛同してくれる人ばかりに相談したり、自分の考えを肯定してくれそうな本ばかりを選んで、今の自分を正当化してしまいがちな気がします。
自分の取り組みを否定するのは勇気がいります。
実際、私が1年間の取り組みを否定して、新しいお店づくりを始めた結果、それまでお店に来てくれていた多くのお客さんを失いました。
ただ当時、目の前のお客さんを失うことを恐れて変化をしなかったら、私は現在に至るまで商売を続けてくることはできなかったと思うのです。
自分なりの正解に近づく確実な方法があるとするならば、それは成果の出ない取り組みがあったとしても、変化し続けることを止めないこと。
逆に、確実に正解に近づけない方法があるとするならば、それは周りが自分を認めてくれるまで変化しようとしないことだと、自身の経験を振り返って思うのです。
という事で、今週の脱力メルマガはここまで。
来週の配信もお楽しみに!
【発行責任者】辻本 誠
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