自分対談

未来と過去の経営対談 第11回「ヒマな時間こそが業績の分かれ目?」

辻本さんは営業マンだった頃、営業先に行ってる時以外は何をしていたんですか?

う~ん、そうっすねぇ。
まぁ、アポ取りの電話をしたり、電話リストを見直したり。
あとは、営業で使えそうな企画書のフォーマットを作ったりですかね。

という事は、営業先に行ってない時間に次の営業先を見つける活動や、営業が決まりやすくなる活動をしていたって事ですね。

そりゃ、そうですよ。
サボってなんかいたらゴン詰めされますからね、上司に(笑)。

そりゃ、怒られますよね(笑)。
でも、辻本さんが「お店にお客さんがいない時間が暇だ」と言っているのは、営業マンに例えると「営業していない時間が暇だ」と言ってるのと同じようにも聞こえますね。

おっ!!なるほど。。
悔しいですけど、言われてみれば確かにその通りですねぇ。

そうそう。
営業していない時間に暇だと言って、暇つぶしをしている営業マンがいたらどうなります?

そんな営業マン、売上ゼロっすよ(笑)。
というか、営業に行く回数もゼロですね。

ここに店舗商売の難しさがあるような気がしますね。
店舗商売って仮にサボっていてもお客さんはちょくちょく来てくれたりするし、逆に一年間お店を開けていてお客さんの来店がゼロの方が可能性は低いと思うんですよ。

確かに。。
営業マンじゃなくなったから、楽をしちゃっている面はあるかもですねぇ。

ちなみに辻本さんから見て、売れる営業マンと売れない営業マンってどの辺に違いがあると感じるんですか?

まぁ、相手に対する営業力の違いもあるとは思いますけど、それよりもクライアントを見つける種まきの活動の方が影響は大きいような気がしますね。
やっぱり営業先に行ってる回数が多いほど、売れやすいと思いますし。

なるほど~。
という事は、売れる営業マンの違いは営業していない時間の活動内容にあるってことですね。

あっ!そうか。
お店が暇だからといって、暇つぶしなんかしていると、いつまで経っても売れるお店にはならないってことか。
アポイントがゼロなのに「営業先行ってからが勝負」なんて言ってたら、いつまで経っても売れない営業マンですもんね。

そう考えると、接客業も極端な話、「お客さんが来てからが勝負」というよりも「お客さんが来るまでが勝負」なのかも知れませんね。

確かにお客さんに接客している時は、集客のチラシを作ったり商品の改善はできないもんな~。
あれ?という事は、僕はいまこんな所で話をしている場合じゃないような気がしてきたぞ。

おっ!
お客さんがいない時間だからこその活動が見えてきましたか?

辻本さんと話をしてても時間がもったいないんで、もう帰りますっ!
お邪魔しました~!

という事で、今回の対談は突然終了。
同じ「お客さんのいない時間」でも、その時間を「次の繁忙期へ向けた種まきの時間」と考えるか「単なる暇な時間」と考えるかで、そのお店の業績はどんどん変わっていくのかも知れません。

それでは次回の経営対談もお楽しみに。

 

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